鍛錬日記表題
バンドメンバーが綴る特訓日記
復刻創世記のメンバーが持ち回って、
メドレー形式(プログレバンド特有か?)で綴る鍛錬の記録。
過酷なまでの復刻作業の裏に見えたものは一体何なのか?
辛くも楽しい自虐的な時間の向こうに何が見えるのか?
読んでいるあなたも、感情移入すれば、もうバンドの一員だ。

そして、復刻創世記は08月23日(土曜日)、
吉祥寺 Silver ElephantでLiveを行う。


08月17日(日) 晴れ 

 さて、本番前最後の御スタである。といっても、タイコの源ちゃんはお休みである。(タイコの源ちゃん?…下町かっ)つまり最後の練習は、シルエレでやるということだ。世間ではリハと呼ぶらしい。そんな状況なもんだから、いつもなら問題なく進捗している箇所が、この日はあれやこれやズッコケたりする。大丈夫か!?まぁ世の中なんてのは大抵、なんとかなる事と、なるようにしかならない事の二つしかない。いずれにせよ当日は、何かに託けて気持ちよく呑んじゃうんだろ~な。でも俺以外のメンバーは、本番終わるまで一滴も呑まねぇんだろ~な。なんかつまんねぇな。リハ終わったら3時間以上も空くみたいなんだよな。誰か15時くらいから一緒に呑んでくれる人いねぇかなぁ。

 ところでこの日、練習が終わってからギターの松田さんが、シェアゴールドのWネックの出物画面をちょっと覗かせてくれた。25万円くらい!・・・ウ~ン、でもWネック2台あっても無駄な事この上ないしなぁ、今のヤツと交換してくんないかなぁ、ラザフォードの写真付きで載せてるから他に使い道ねぇんだろうなぁ、だったらお望み通り使ってやるからいっそタダでくれねーかなぁ、お望み通り使ってやる代わりに家まで持ってきてくんねーかなぁ、それと12stの弦2セットつけてくんねーかなぁ、などとオトクなバリューセットをあれこれ考えてみる。

 が、よくよくモルト(打ちミスだがちょっとオモロかったのでそのまま)じゃなくてよくよく見ると、上の竿は6stではあるまいか!・・・なんだよぉ~意味ねーじゃん!んじゃ要らねぇ!じぇーんじぇーん要らねぇ!金輪際いらねぇ!と、オトクなバリューセットになりかけた出物は、忽ちにして俺の悪態の集中砲火を浴びるのであった。いずれにせよ、いつもこんな感じで余計な楽器買っちゃうんだろ~な。でも財政は逼迫してるんだよな。なんかイイ金策ねーかな。夜のロックバーで毎日呑みながらたま~に接客してればいいバイトとか、楽器屋で派手に試奏して楽器を褒めまくるだけのバイトとか、出荷前の新しい布団で寝て布団の快眠具合を評するだけのバイトとか、誰か紹介しくれる人いねぇかなぁ。

(文責/田原)


08月09日(土) 曇り 

 今日は源ちゃんがお盆休みとあって、ドラムを叩きながら歌うという練習。ま、2人、同じ楽器担当がいるのは、こういう時に便利!と思ったら大間違い。1人休めば、負担も2倍。「いやぁ、こういう練習も勉強になるなぁ〜」なんて、まったく思わない。歌の練習が疎かになるからだ。GENESISは1人足らないと練習は苦労が多いのは長年の経験でわかっているので、ライヴが近くなければ、リハなんてしてないはず。で、今回の練習である。それでも、歌いながら叩くのは好きである(笑。どっちやねん?)。1曲終わって「ドラムいいよ〜!」と褒められるが俺はこの曲ではドラムを叩かないので、「叩かない曲を褒められても嬉しくないんで、源ちゃんよりイイよって言ってくれるかな〜?笑」と言えば、「リズムキープとしては全然イイよ!」と返って来た。はい、源ちゃん、ここ読んだら、ドンカマで練習はじめておいてくださいね。いないと何言われるかわからんよ。笑。

 ライヴハウスの空き状況調整や、対バンとのスケジュール調整などなど、正直、イベントライヴは、チョー面倒である。ま、何にしても、今回のライヴは一気に計画を立てたが、なんだかんだで、すごく無謀なスケジュールになってしまった。でもね。前回のライヴが終わって、「もっと定期的に練習しよう!」や「ドンカマで練習しよう!」や「ライヴの場数を増やそう!」と一通りのメンバーのリクエストを踏まえた結果でもあるわけで、前向きな取り組みでもあるわけだよ。個人的には、そこに予期せぬ中島家の親の介護生活がプラスされ、実家への引越しやら、練習時間の激減やら、介助による腰痛悪化と「もう、泣き言、言わせてください!」な心境なのがトホホでございます。そんな状況なので、急遽、セットリストも変えました。ここは当日ライヴで懺悔。おほほほ。 その昔、子供が生まれたばかりの時に、練習を休んで欲しいとせがまれたが、それに対し、「中島くんのカミさんは、ステージで旦那が恥かいてもいいのかね?あと、そんなことは、客にとっちゃ関係ない話だから、練習あるのみだよ!」とメンバー(脱退済)に言われたことを思い出した。確かにその通りなので、この話もおしまい。正直、現時点で完璧にこなせないパートが2ヵ所ほどある。でも内緒だ。本番では、しっかり演奏できるように、残された時間を頑張ろう!っと。なので、お客様には気づかれないだろう。ははは!

 あ、そうそう。今回のライヴは、動員の伸びが今ひとつでした(当バンド比)。先日まで、目標の半分にすら至ってなかったからね。これはね〜、やっぱり前回ライヴの結果ですな。反省点は多々あるものの、100名以上のお客様がいらして「もう一度、観たい」と思わせられなかったのは、正直「痛たたたた」です。昔と違って、宣伝方法も色々出来る反面、幅広く広報するというのは難しくなってきたなぁという実感があります。PRも勉強ですな。あ、それでも、現在、75名まで予約が入りました。まだ2階席は座れるので(階段のところ)、ぜひ、来てね。当日券もオープンにしちゃおうっと。ソールドアウトだったら、かっこ良かったのにな。笑。

GENESIS!2014

 さて、今年に入って、ジェネシスのメンバー5人が一同に会しました。BBCがジェネシスの本格的なヒストリー番組を制作するため。facebookなどでもそれぞれのメンバーが同時にこの情報を発し、いかにエッポクメイキングな話題なのかがわかる。その後「再結成のライヴは!?」とか「新譜は!?」とか「よーし!じゃ、みんな何を演奏してほしいか!投票しよう!」と凄い勢いでファンも暴走。いやー、ドキュメンタリーは出来上がるとして、再活動なんかしたら、狂喜乱舞である。来年はそんな動向にも注目です。ちなみに来年は復刻創世記は結成20周年。今年のライヴが終わったら、何か考えよ〜っと。

練習も後1回。悔いの無い様に頑張りま〜す。久々の吉祥寺Silver Elephantでのライヴ、とても楽しみです。

中島靖雄


08月03日(日) 晴れ 

今日も暑い!

前回のリハではMike田原がダウン、会社でも軽い熱中症でダウンする社員も出たり で、
生身の人間の体調管理は大変だなぁ、機械の方が過酷な環境に耐えられて羨ましい、
と心の中で呟きながらスタジオに到着。

今日からTonyイワノフはフルセットの機材を持ち込んだようでメロトロンにRMIピア ノにハモンド、と普段は広いスタジオが機材倉庫の如くごった返していた。 各自のセッティングを終え、さあリハのスタート、という段階になってスタジオ内を 見回すと何かがおかしい。。。。。。 あれ?ハモンドがスタジオの真ん中辺りに放置されたままじゃん!
イワノフ;「搬入の途中で落っことしてしまって音が出なくなっちゃったんですよ ~。結局今日は使えないです。。。」
なんと、暑さ如きではびくともしないハモンドが落下の衝撃でこん睡状態に!! 辛い思いをしてスタジオまで運んだのに、結果音が出ないんじゃウドの大木じゃないか(実物見たことないけど)。。。。。

といった軽い事件が起きつつリハスタート。

今日はなぜか皆の出音が大きい。 自分のスネアの抜けも非常にいい。
「今日、音でかくない?」
「でかいね。まあ音に自信が出てきた、ってことじゃない?」 と相変わらずポジティブなやり取りが繰り広げられる。

ポジティブ、で思い出した。

エイドリアン・ブリュー、トニー・レビンを迎えた再結成クリムゾンが ディシプリンのレコーディングを行っている時の逸話。 この頃のクリムゾンは「メロディー」「ハーモニー」「リズム」の3要素を ポリリズムを使って表現することに注力していた。 英国紳士であるフリップ御大とブラフォードは曲作りに煮詰まり、ここをこうしたら、いやこっちをこうした方がいい、と真剣に議論を繰り広げる。そこへアメリカ人であるブリューとレビンがスタジオに入ってきて一言。「いいから、とっとと演ろうぜ!」 考え事なんかしてないで演奏してみりゃいいじゃん、という陽気なアメリカン的発想 がなければ曲作りはどんどん深みにはまって行ったかもしれない。 バンドには違ったカラーの人間がいる方が案外ことが進む、ということを証明した出来事ではなかろうか。これを機にブラフォードとレビンの強力リズム隊が約30年も続くことを考えると、違う畑の人と音を出すことは重要なんだな、と実感する。

まあ本題に戻し、今回の新曲へ。
「この次に展開する時、何か合図くれないの?」
「合図?」
「回数数えられなくて、次の展開に入れないんだよね。。。。」
????
この期におよんで回数が数えられない????
んじゃ、今までの練習で合っていたのは偶然???
しかも自分的にはボーカルのフレーズが次への展開の明確な指標だと思っていただけにびっくり。
人それぞれで要所要所でキーポイントとなる部分が違うんだな、と今更ながら思った瞬間だった。 確かに、過去にPhil中島にドラムのフレーズを伝える際に自分の拍の取り方が伝わらなくて難儀したことがあったっけ。 そうなると譜面に起こして目で確認してもらうのが確実なんだろうけど、譜面書くのも骨が折れるし、 そもそも自分の拍の取り方で譜面に起こしたところで、それが正解かの保証もないわけで。。。。。 結局は「まあ伝わればいいか。」と自分を無理やり納得させてしまった。
「合図と言えるかどうか分からないですけど、このパターンのここでいきなりライドが鳴るんで、 この次のひと回しで展開が変わりますよ」
「ああ!そうそう!それそれ!」

!!!!
なんだ、やっぱり分かってたんじゃん!!!!
果たして頭で分かっていたのか、体感で分かっていたのかは不明だけど、、、、、、、
まあ伝わればいいか。

そんなこんなで、今回のセットリストを全曲通すことが出来ず本日は終了。
ワタクシめはこの日のリハを以って23日の本番に臨みます。。。。。 本番まで敢えてスティックを握らずイメージトレーニングのみで練習し、本番で一気に爆発させる、 言うなれば、ラマダン中は必死に絶食し、明けると同時にドカ喰いするイスラム教徒的な行動です。 (こう書くと聞こえがいいですが、実は単にお盆期間中帰省してしまいリハに出れないだけです)
ラスト2回のリハは「そしてChester以外が残った」状態になりますが、逆に新しい発見があることでしょう。 23日にはそんな発見をモノにしたメンバーの音に刺激を受けながら楽しい演奏をしたいと思います。

それでは皆様、お互い元気にシルエレでお会いしましょう!

(文責;源中)


07月27日(日) 晴れ 

 梅雨も明けて毎日暑い日が続きますが、みなさんは体調など崩されていないでしょうか?

 本日の復刻創世記はMike田原氏が体調を崩してお休みということで、Liveまで残り1ヶ月を切り、いろいろな意味で緊張感たっぷりの練習となりました。それでも持ち前のポジティブ志向全開で、客観的には「あれー???」、「大丈夫なのあと1ヶ月だよ」の演奏でも、「何とかなるよね」、「まだ1ヶ月もあるじゃん」、「次回までには絶対完璧になる!」、「1人いないから、おかしく聴こえるだけだよ」、「明日Liveでも全然OKだぜ!」となぜか復刻作業はいつもポジティブです。僕個人は音色や音量バランスに課題を残してはいるものの、この辺は個人練習(メンバー無し)ではなかなか改善が難しいので、あと数回の練習で何とかしなくてはとあせりまくっているところです。

 さて、今回のLiveですが、個人的に演奏は約20年ぶりのLiveハウス、ご存知シルバーエレファントです。Japanプログレの聖地ともよばれ、学生時代からよく足を運び、プログレの「いろは」を学び、体感させていただきました。アウターリミッツ、ページェント、夢幻、ネガスフィア、KENSO、ベラフォン、ペールアキュートムーン、テルズシンフォニア....もうホントいろいろ見ましたね。あの日々があったから、今の自分があるんだなぁなんて思っています。そんなシルエレなので、今回のLiveも(見た目では全く分からないと思いますが)気合い入りまくりで、空回りしないようがんばります!
イワノフさんの足元1
ハケット師匠が精力的に Genesis Revisited を継続し、がんばっているので、うちも負けてはいられませんね。
では、みなさん8/23(土)に吉祥寺でお会いしましょう!

(松田)


07月13日(日) 晴れ 

 大型の台風8号も昨夜には関東を通り抜け、熱帯低気圧となりました。台風一過の快晴と言いたい所ですが梅雨も未だに明けきらずスッキリしない一日でした。体にまとわりつくような湿気が妙?に気持ち悪い。

 さて、新生復刻創世記の第2弾ライブをいよいよ来月に控えリハーサルにも熱が入って来ました。本日も通しで演奏、確認事項をチェックしながらのリハ。あっという間に時間が過ぎて行きました。
下の写真はキーボードブースの足元。このスパゲティー状態を本番までには何とか整理したいもんです。
イワノフさんの足元1
そして、、、出た!恐怖のタコ足配線。
イワノフさんの足元2
 
本番には強力なモーターがグリングリン回転する二つのキーボード(ハモンドT233&メロトロン)が登場しますので電源対策は必須です。アブナいからよいこの皆さんは決して真似しないでね。

(文責/イワノフ)


07月06日(日) 晴れ 

 来月、ライブである。このクソ暑い昨今、来月はメガクソ暑いのだろう。そのクソ暑いであろう中、吉祥寺のあの箱(エレベーターなし)に機材を入れるのを想像しただけで溶ける。何年か前、ライブの翌日に足腰が立たなくなって仕事を休んだ憶えがある。そもそもこのバンドの機材は古くて重いモノが多い。50近くのジジィがおいそれと運べるよーな代物じゃない。運ぶ時だけ小っちゃくなんねーのかな。なんかドラえもんがそんなの持ってたな。貸してくんねーかな。とまぁ、文句を言い出したらキリがないのだが、夏のライブはジジィには辛いのである。

夏といえばキンチョーである。(若人にはわかるまい)どうでもいいが、俺の大学時代からの知人に、いい歳こいてライブの度に、いまだに緊張してテンパる奴がいる。緊張から逃れる手段は泥酔。だいたいリハ前から出来上がり、本番時はほぼカーニバル状態である。が、この人物、普段は大音量で走りがちなタイコ叩きであるが故、アルコール投与をすることで余分なチカラの抜けたイイ感じのグルーヴを醸し出すことがたまにある。一方で同バンド内のギター弾きは、イイ感じになってくると弾かなくなるという癖がある。そして俺は、イイ感じになると家に帰って寝たくなる。結論としては、まぁソコソコにいい思い出づくりができるのではあるまいか。ジジィのバンド活動って、そんなもんじゃね?

 ところで復刻のメンバーは、殆ど酒を呑まない。勿論スタジオはノンアルコール。ジジィのバンドって、えてして演奏がモッサリしがちだから、呑まなきゃやってらんねぇ~状態になりそうなものだ。が、朝っぱら(10時)からやってるもんだから、終わって帰ると夕方にも関わらずよ~く寝れる。よって、日曜は朝からスタジオ4~5時間、帰って2時間ぐらい昼寝(夕寝?)、起きて洗濯あんどサザエさん、んで風呂入ってビール呑んでさらに爆睡すると、明くる月曜日の寝起きがすこぶる良い。結論としては、まぁソコソコにいい日曜日を過ごせているのではあるまいか。欲をいえば、スタジオを10時半~にすれば、ワンピースをゆっくり観てから行けるのになぁ。

(文責/田原)

【2014年、練習スタート!!】

年末のライヴ終了後、Phil中島が親の介護などなどの理由で千葉の実家に引越し。Chester源中も別に参加しているバンドのレコーディングなどで、メンバーが揃ったのは、以下の練習日。まだ、ライヴも決まっていなかったので、特訓の記録は2014年07月から、スタートです。ここから、秋まで連発してライヴも行いますので、特訓日記も、ダダダダダダン!と続きますので、お付き合いいただけると嬉しさ満点!!よろしくね!

以下、スタジオの記録(手元のダイアリーから)
2014年
02月23日、03月30日、05月11日、
06月01日、06月08日、06月29日
そんなわけで、「The Records of Discipline(鍛錬の記録)」再開です。
ライヴまでのカウントダウンの気持ちで読んでいただければ嬉しいです。
よろしくお願いします。

【復刻創世記 一同】

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