from genesis to revelation

(邦題・創世記)


DECCA SKL 4990 (STEREO)
DECCA KL 4990(MONO)
Japan (国内盤は1976年に発売)
‎LONDON RECORDS– SL-281

Side A
Where The Sour Turns To Sweet
In The Beginning
Fireside Song
The Serpent
Am I Very Wrong
In The Wilderness

Side B
The Conqueror
In Hiding
One Day
Window
In Limbo
Silent Sun
A Place To Call My Own

A面
なみだが蜜に変わるとき
天地創造は今
暖炉のそばで
エデンの蛇
僕はいけないことを?
荒野(あれの)に呼ばわる声

B面
孤独の征服者
私一人の自由
その日のために夢を持とう
心の窓に見えるものは
ここは中途半端
死せる太陽
安息の地

A面
人生に歓びを
天地創造
暖炉端の歌物語
エデンの蛇
そんなに僕は間違っているかい
荒地にて

B面
孤独な征服者
隠居生活
いつか僕は……
心の窓
天と地の間
静寂な太陽よ
安息の地
※1982年に再発された国内盤のタイトル
L20P1068

発売年とか録音データとか。
RELEASED MARCH 1969
Produced by Jonathan King
Recorded At Regent Studio B,LONDON, Summer 1968
Copyright (c) – The Decca Record Company Limited
Published By – Jonjo Music Co. Ltd.
Made By – The Decca Record Company Limited
Mastered At – Decca Studios
Printed By – Robert Stace
演奏者とか使用楽器とか
Performer – Anthony Philips, John Silver, Michael Rutherford, Peter Gabriel, Anthony Banks
Arranged By [Strings, Wind] – Lou Warburton
Directed By [Musical Director], Arranged By [Strings, Wind] – Arthur Greenslade
Engineer – Brian Roberts, Tom Allom
Mastered By – W/Real Name : Harry Fisher - Mastering Engineer at Decca Studios.
Producer – Jonathan King
中島の大絶賛コメントコーナー!
裏面の穴
ジャケット裏面に穴が空いていてそこから色違いのインナー袋が覗ける。青がステレオ盤。赤がモノラル盤。 STEREO盤のレーベルデザイン。 モノラル盤のレーベルデザイン。
当時、17歳の少年たちが、高校の先輩であったJonathan Kingに見いだされ(というか、先輩!聴いてください!とデモテープを渡したところから)、デビューにこじつけたアルバム。Jonathan Kingのプロデューサーとしてのスタートという意味合いも込め、バンドは「GENESIS(創世記)」と命名される。アルバムに先駆け、2枚のシングル盤を制作。その後、ドラマーがJohn Silverとなり、この1stアルバムが録音された。録音されたと言っても、ほぼ1日で録音は終わったそうだ。真っ黒いジャケットに、タイトルのみ「From Genesis To Revelation」とだけ書かれたアルバムは、Jonathan Kingが奇を衒いすぎて、バンド名を表記しない形で発売。当然、売れなかった。レコードはステレオ(SKL4990)とモノラル(LK4990)が発売され、裏ジャケのホールから覗くインナー袋の色(青はステレオ、赤はモノラル)で判別できるようにした。バンド名はレーベルの曲の下にカッコ書きで小さく入っている。まだ学生だったメンバーたちの初々しい記録だが、アルバム自体は淡々とした内容で、曲の冒頭にインサートされた間奏曲や効果音(のようなもの)によって、なんとなくコンセプトアルバムっぽい作りを目指している。が、まったく成功していない。1stシングル「The Silent Sun」はアルバムに収録するにあたり、「The」を省略。Jonathan Kingは、そのサウンドをBee Geesのようなものにしたかったと語っている。メンバーの録音後、過多なStringsやBrassのアレンジが没個性に拍車をかける。後のGENESISサウンドに継承されるものはあまりない。あえて言うならば、アコースティックのアルペジオがあり、ピアノのサウンドが聴けるといった程度で、その演奏技術も発展途上中。唯一、ヴォーカルのPeter Gabrielの資質が評価できる。本人達もこのアルバムに関しては、オリジナル・アルバムとしては扱っていない節がある。「The Serpent」の冒頭の間奏曲に1971年にレコーディングされる「Twilight Alehouse」のフレーズが記録されている。
 日本盤は「創世記」というタイトルで、76年に発売されたと思われる。さすがにリアルタイムではないので、ライナーの記録で推測するしかないのが残念。その後、アルバムに先駆け発売されたシングル盤2枚(AB面)をカップリングして、再発されるが、この再発盤については別項目で触れていきたいと思う。

【備忘録】そんな経緯もあり、大したことのないアルバムなのに、恐ろしい数の再発盤があり、さらにはジャケット違いが多数、その後のGENESISの活躍にあやかっての再発がほとんどで、ブートレッグ盤まで、存在する。基本はパブリッシャーであるJonjo Musicのクレジットを見いだせるものが正規の契約を持って発売されたものとなっている。オリジナル盤は、超レアアイテムとして取引され、特にモノラル盤は市場にも中々出て来ない。オリジナルのステレオ盤は、すご~~く昔に新宿のレコード店で1万円以内という金額で発見。レア盤やミュージシャンのサイングッズなどを扱うお店で見つけたのだが、あまりの驚きに店主に「これ、この値段でいいの?」と聞いてしまった位だ。店主は「あ、それ、そんな価値あるの?」と応え、「GENESIS好きなら、これもいる?」とイギリスで店主が観たGTRのチケットの半券をくれた。楽しい買い物の思い出だ。一方、E-bayでモノラル盤がオークションに出されているのを発見。興奮して競り落としたが、金額的には「あ~、しまった~!やっちまった~!でも嬉し~」と後悔する買い物となった。それでも、レコード・コレクターズに紹介されていた金額より安かったからイイか!と自分を慰めたものだ。どちらも囲み罫のない DECCAの1stプレスをゲット。

2014年、Record Store Dayの復刻アイテムとして、このアルバムがレコードとして再発された。
First UK release.
This release has blue ''unboxed'' Decca labels but these first issues contain both the boxed Decca logo and the unboxed logo. The labels were used interchangeably.
The cover is laminated on front only and a lyrics insert is included.
The back cover has an ''indicator hole'' to let the inner sleeve peep through: red = mono, blue = stereo.
Also available in mono (LK 4990). First cat.nr. on cover, second on label.
Side A
The Silent Sun
Side B
That's Me

Decca ‎– F 12735
Mono
正確にはアルバム発売以前に発売されたモノラル盤1stシングル。1stアルバム再発盤にカップリングされる。
Side A
A Winter's Tale
Side B
One Eyed Hound

Decca ‎– F 12775
Mono
正確にはアルバム発売以前に発売されたモノラル盤2ndシングル。1stアルバム再発盤にカップリングされる。
   
オランダ盤 Side A
A Winter's Tale
Side B
One Eyed Hound

Australia
Decca ‎– Y-8383
Australia盤のA Winter's Taleのシングル。中身は同じだが、タイトル表記がでかい。こちらはシングルホイール。
Side A
In The Beginning
Side B
The Serpent

Italy
Decca ‎– F 22909
イタリアで1974年に発売されたシングル盤。再発されたアルバムからのカット。ジャケットがユニーク。でも、誰?あなたたち。
   

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