Foxtrot

(邦題・フォックストロット)


Charisma CAS 1058 日本盤 日本フォノグラム RJ - 5069

SIDE-A
WATCHER OF THE SKIES
TIME TABLE
GET'EM OUT BY FRIDAY
CAN-UTILITY AND THE COSTLINERS

SIDE-B
HORIZONS*
SUPPER'S READY
i.LOVER'S LEAP
ii.THE GUARANTEED ETERNAL SANCTUARY MAN
iii.IKHNATON AND ITSACON AND THEIR BAND OF MERRY MEN
iv.HOW DARE I BE SO BEAUTIFUL?
v.WILLOW FARM
vi.APOCALYPSE IN 9/8
 (CO-STARRING THE DELICIOUS TALENTS OF GABBLE RACHET)
vii.AS SURE AS EGGS IS EGGS(ACHING MEN'S FEET)

A面
ウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ 
タイム・テーブル
ゲッテム・アウト・バイ・フライデイ 
キャン-ユーティリティ・アンド・ザ・コーストライン

B面
ホライズンズ
* 
サパース・レディ
i.ラバーズ・リープ
ii.ザ・ギャランティード・イターナル・サンクチュアリー・マン 
iii.イクナートン・アンド・イトサコン・アンド・ゼァ・バンド・オブ・メリー・メン
iv.ハウ・デア・アイ・ビー・ソ・ビュウティフル?
v.ウィロウ・ファーム 
vi.アポカリプス・イン 9/8
vii.アズ・シュア・アズ・エッグ・イズ・エッグ

発売年とか録音データとか。
RELEASED OCTOBER 1972
PRODUCED BY DAVID HITCHCOCK/GENESIS 
ENGINEERED BY JOHN BURNS 
SLEEVE ART WORK BY PAUL WHITEHEAD
PHOTOGRAPHS BY ARMANDO GALLO,M.NUMM,G.TERRILL,BARRY WENZELL
RECORDED AT ISLAND STUDIOS, LONDON, AUGUST-SEPTEBER1972
演奏者とか使用楽器とか
TONY BANKS/ORGAN,PIANO,MELLOTRON,ELECTRIC PIANO,12-STRINGS ACOUSTIC GUITAR,VOCALS 
MIKE RUTHERFORD/BASS GUITAR,BASS PEDALS,12-STRINGS ACOUSTIC GUITAR,VOCALS,CELLO 
PHIL COLLINS/DRUMS,PERCUSSIONS,VOCALS 
STEVE HACKETT/LEAD GUITARS,12-STRINGS & 6-STRINGS ACOUSTIC GUITARS,*NYLON GUITAR SOLO 
PETER GABRIEL/LEAD VOCAL,FLUTE,TAMBOURINE,BASS DRUM,OBOE 
RICHARD MACPHAIL/EQUIPMENT & STAGE SOUND(Sound Friend)
中島の大絶賛コメントコーナー!
前作でも大々的にフューチャーされたメロトロンがさらに大活躍する「Watcher of The Skies」からスタート。イントロだけで3分だ。このサウンド、メロトロンのテープヘッドをずらして2つの音が出る工夫をしている(とバンドメンバーが教えてくれた)。アルバム発表後、オープニングナンバーを飾理、代表曲となる。このアルバムより、さらにメンバーの演奏技術はアップし、楽曲における表現の幅も広くなった。「Get'em Out By Friday」「Can-Utility and The Coastliners」などとても20代そこそこの若者が作ったとは信じがたい楽曲だ。その驚きはアルバムB面に展開される初の組曲「Supper's Ready」で驚愕を超え、戦慄を与えてくれる。ジャケット・デザインは前作に引き続きPaul Whiteheadが担当。ますますわけがわからない摩訶不思議な絵だ。歌詞に登場するキャラクターが裏ジャケットに散りばめられているのが面白い。また、遠くに前作のジャケットが登場している。近年、この狐の衣装は1972年当時に発売されたファッション雑誌「コスモポリタン」の表紙からパクられていることがわかった(1972年2月号)。衣装のデザインからポージングまで一緒だ。ま、Paul Whitehead、そんなデッサン力ないしね。でもそこが味だったりするんだけど。

1972年2月号コスモポリタン表紙

日本では、予算の関係か表と裏のデザインをまとめたコラージュを施したシングルジャケットとなっている。裏面には歌詞を印刷。この日本盤LPは後にコレクター間で高値で取引されるようになった。オリジナルのジャケットは見開き。開くとRichard Macphailもサウンド・フレンドとしてメンバーと併記されている。Richard Macphailは主に、ロード・マネージャーなど裏方スタッフとしてバンドを支えた人物で、GENESISの全身バンドANONのリードヴォーカリストだった。2017年にはGENESIS時代を振り返る自伝を発売。GENESISを離れた後は、『A Trick Of The Tail』ツアーのマネージャーで復帰した後、Peter Gabrielのツアー・マネージャーなどを行い、Peter Gabrielの『So』ではバッキング・コーラスで参加している。

さて、このアルバムのハイライトとなる「Supper's Ready」は22分以上に渡る壮大な組曲だ。その構成は、小さな曲を繋ぎ合わせ大曲に組み立て上げたプロデューサーの手腕によるものが大きい。David Hitchcockは、その手法をCaravanの『In The Land of Grey And Pink』で発揮。「Supper's Ready」においてはメンバーと議論しながら、大曲に仕上げていったという。PeterとJill(当時恋人)によるドラッグ体験が元になっているのは有名な話だが、イントロのファルセット・ヴォイスのオーバー・ダビングも2人の同一体験を表したものではないかと勝手に解釈しているがいかがだろうか?この曲、発売当初はエンディングのあるアレンジでライヴ演奏されていた。レコードに忠実なあまり、高いキーをそのままに演奏していたので、Peter Gabrielの喉から血飛沫が飛び散りそうである。
Side A
Watcher Of The Skies

Side B
Willow Farm


(1973、Italy)
Phonogram6073-331
1973年にイタリアで発売されたシングル。イギリスでのシングルカットは無かった。スタジオ盤とは違うエンディングを持つアレンジ。
Side A
Watcher Of The Skies

Side B
Willow Farm

(1973、Germany)
Phonogram6073-331
1973年にドイツで発売されたシングル。こちらもスタジオ盤とは違うエンディングを持つアレンジ。Richard Macphailがジャケットにメンバーとして写っている。
 
SIDE A、B
Watcher Of The Skies
アメリカで発売されるはずだったシングル。すぐに回収となった。Willow Farmとカップリング。私の持っているのは両A面のプロモ盤。これも短縮ヴァージョン。
Twilight Alehouse

1973年にFlexipop magazineに附属した片面ソノシート。アルバム未収録曲。またCompendiumと名付けられたライヴ用販促物にも付いてきた。
 

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